納期遵守率を上げる為の取組み(その2)
2020年04月29日付けブログ「納期遵守率を上げる為の取組み(その1)」では、納期を遵守する為の弊社の取組みの4番目までをお話ししました。
1番目:見積りの精度を上げる。
2番目:人選をしっかり行う。
3番目:きちんとスケジュールに落とし込み、担当者一人一人の日々の目標を明確にする。
4番目:過負荷にならないようにする。
続いて5番目です。それは、残業手当を100%支払う事です(当り前ですね)。プロジェクトが炎上して、毎月、賞与のような金額の残業手当を支払う状況に陥れば、経営層も見て見ぬふりができなくなります。経営層と現場が一体となって、問題解決に取り組むようになります。
6番目は、無理な受注をしないように注意する事です。工期が短いとか、メンバーのスキルに少し不安があるとか、不安な要素があるにも関わらず、目先の売上の為、受注に動くベンダをみかけますが、弊社はあまりガツガツしないようにしています。納期や品質を遵守したいですし、それらを重要視し、見合った対価を払って下さるお客様とのお付き合いを大事にしたいと考えます。
7番目は、約束を守る社風を作る事です。新入社員に対して最初に教える事は「できない約束はしない、約束したら守る、守れない時は早目に相談する」です。弊社のメンバーは、納期を守るのは当たり前の事であると思っています。
8番目は、先々を見通しながらプロジェクトを進める事です。プロジェクトが始まって、今日は何をやるか、明日は何をやるかと、ゴールまでの日々を可能な限り明確にイメージします。先々を見通す事で、トラブルの芽も早く発見できます。小さな芽のうちに対処すれば、少ない労力で解決できます。
9番目は、プロジェクトを第三者がチェックする事です。プロジェクト毎に実施する進捗チェックとは別に、週一回、全プロジェクトを第三者がチェックするようにしています。経験がものをいうので、チェックするのは実務経験10年以上のPMです。プロジェクトの炎上には様々な原因があります。その中でも、そもそも見積もりが間違っていたとか、スキル不足のメンバーに無理な仕事を押付けていたとか、仕様変更により工数が大幅に膨らんだにも関わらずお客様に納期や追加費用について相談していないとか、現場だけは対処しにくい課題が無いかをチェックします。
こうして整理してみると、当り前の事ばかりですね。やはり、当り前の事を、当り前に積み重ねる事が重要で、地道にやるしかないようです。
石躍